【書評】エンジニアリング組織論への招待
概要
- エンジニアリングとは工学すなわち実現の科学であり曖昧さを減らし具体性を増やす行為である。
- 組織とは上位の役職から下位の役職にいくに従い、対象範囲およびそれの不確実を減らすシステムである(≒不確実性のコーン)
- 人は不確実性に対してストレス(防衛本能)が働き他人に対し攻撃(戦い)か逃避を選択肢しがちである。
- 組織で働く人は不確実性に対応するために科学的思考法を学ぶ必要がある
- 本書では経営における様々な思考法および概念が紹介されている
スティーブ・マコネルの不確実性コーン
https://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/e5a0154e483aaff790d930cbcdd65649
所感
- 全体として、色々な学術的概念が登場している(主に精神医学、経営工学、科学哲学、ソフトウェア工学)
- しかし、それぞれが表面的/断片的に書かれている印象が拭えない
- 本書でわかった気になるのではなく本書で出てきたキーワードを元に各専門書を漁ることを強く勧めたい
- また、知らない人からすれば人間への対処としての何を勉強すれば良いかの指針となり得る
- 本書の一番の功績は、1章において、タイトルにもある通り、組織の不確実性とストレス(防衛反応)による思考の歪みを結びつけた点だと思われる
1章:組織における不確実性とその思考法
2章:1on1メンタリング
3,4,5章:アジャイル開発
最終更新日 :2019/12/31
初回更新日 :2019/12/31
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