調査まとめ

必要な時に応じて引用できるようにするための資料集

【書評】世界はシステムで動く

 

 

 

概要

  • システム思考の一学派による、一般に向けたシステム思考の紹介書
  • システムをストック、フロー、フィードバックプロセスの3要素からモデル化しそれらのダイナミクスによって創発する特性と捉え、考察する方法が紹介されている
  • 問題を分析する際は、一般的に行われるであろう出来事ごとの因果関係を見るだけでは不十分な場合があり、挙動および構造をシステムとして捉えた上で分析しなければと問題解決できない場合がある。

 

 

システムモデルの例

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本書で用いられている用語

  • システム:要素が相互に繋がったもの、全体としての挙動を持つもの
  • ストック:時間をかけてシステムに溜まってきた物質や情報の蓄積
  • フロー :ある時間軸でストックに入出力する物質や情報
  • ダイナミクス:システムの挙動
  • フィードバック:ストックの状態に応じてフローの挙動を変更する
  • レジリエンス:状態の撹乱から回復するシステムの能力のこと
  • 自己組織化:要素らが自ら新しい構造をするシステムの能力
  • メンタルモデル(内部モデル):人間が頭の中描いている世の中の認識、システム
  • 境界:システムとのシステム外の境界、システムの挙動に応じて変わりうる
  • 共有地の悲劇ステークホルダー同士が互いに利益を追いかけた結果主人のジレンマに陥る状況の例

 

 

システムに介入すべき場所(影響の大きい順)

 

最終更新日 :2020/01/02

初回更新日 :2020/01/02

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