下克上
日本史において下位の者が上位の者を政治的・軍事的に打倒して身分秩序(上下関係)を侵し、権力を奪取する行為をさす
(中略)
なお、真に下克上と言われる場合においても、倒すのは直接の上位者であり、さらなる上位者の権威は否定せず、むしろその権威を借りる場合が多い。
(中略)
また、近年の批判として実際には主君の方が家臣の生殺与奪の権利を掌握し、中世日本を通じても下克上とは反対の現象――上位の者が下位の者を討つ上克下/上剋下の方が多く、ほとんどの場合は上下の者が対立した場合には下位の者が下克上を行う前に上位の者から勘気を蒙って殺害(すなわち上克下)されており、上克下を無視して下克上だけを取り上げるのは現実の中世社会とは乖離しているとする指摘もある
(他にいい文献は発見できないという結果になった)
【調査】データ品質をどう公式に測るのか?
概要
- データトラストが求められる時代、データの品質を測りたい
- 調査したところ、政府がISOを基準に策定している「データ品質管理ガイドブック及びチェックシート」を発見した
- それに関する資料を貼っておく(使い方は各自読んで把握してください)
資料
データ品質ハンドブック
https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/data_hinshitu_guide_beta.pdf
チェックシート
https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/data_quarity_evaluation_tool_beta.xlsx
スライド
サイト
実際の政府での活用状況
【メモ】世界モデルと知能
概要
- 世界モデルの研究が始まりだした(2021)
- 今後、シミュレーション空間を用いたAI技術が発展する
- 今後数十年で注目すべき主な1分野だと考える
世界のAI 研究開発は、現実世界で収集したビッグデータを活用したディープラーニングから、現実を模した仮想的な「シミュレーション」空間において生成・蓄積したデータを用いてディープラーニングを行う方向へとシフトしています。こうしたトレンドの変化によって、実際の工場などをシミュレーション空間内に再構成することで、より短期間かつ効率的にデータを生成・取得しディープラーニングを行うことが可能となるなど、様々な産業で活躍するAIが開発されることが期待されています。
デジタル庁のデータ戦略方針と人材採用
政策・方針
データ戦略において求められている人材
- 世界各国ではChief Data Officerが設置されており日本でも整備が必要
- 現在集中的にAI人材の教育が行われている
各国は、デジタル化により 多様化した CIO52の業務を補完するため、政府内に CDO を設置し、データ戦略 の推進を行っている。現在検討されている政府のデジタル化推進体制におい ても、データ、プラットフォームの整備と推進状況の管理のため、CDO(及び データのオーソリティ)の体制を整備していく必要がある。
引用:p.39 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dgov/dai10/siryou_a.pdf
○ データに係る人材育成は、データサイエンティストの育成やAI人材の育成が集中的に取り組まれてきたが、業務の必要データを明確にする、再利用や連 携しやすい形にデータを設計する等、体系的にデータを管理できる人材が不足
○ デジタル庁では、データ基盤を設計、管理する人材像を明確にし、そのノウハウをガイド化や教材、人材育成コースとして整備し、政府全体のデータマネジ メントを高度化していく
○ デジタル庁にデータ戦略責任者を置き、データで行政を変えるという視点からデータ戦略を担当させることが必要。また、各府省庁にもデータ責任者を 置き、デジタル庁データ戦略責任者と各省データ責任者が連携し、新たな価値の創造を図っていくことが必要引用
引用:p.7https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai80/siryou2-1.pdf
採用担当者インタビュー
「デジタル庁で働く」or「デジタル庁と働く」には? | i:Engineer(アイエンジニア)|パーソルテクノロジースタッフのエンジニア派遣
雇用条件メモ
- 週3〜5日
- 給料は最大1000万円を想定
- リモートワークが可
- 非常勤一般公務員
- 雇用保険などは適用される場合とされない場合がある
【書評】インテグラル理論
概要
- 人間の思考の根底に価値観とはどのように形成されている、歴史的にどのように発展してきたのか、そしていま現在はどのような価値観が世の中に広がっているのか、あらゆる思想主義・科学・宗教を踏まえた上で「万物の理論」を作成しようと試みた本(実際は理論というより調査レポートに近い)
- 特にポストモダニズム以後の現代哲学・科学について調査されているところが評価に値する
- その他本書の位置づけについては以下を参照
インテグラル理論 - JMAM 日本能率協会マネジメントセンター 「人・組織・経営の変化」を支援するJMAMの書籍
発達モデルの調査
- 人間の思考を理論化するためには人間の思考の発展の仕方を認識する必要がある
- そのため本書では発達理論について最初に触れられている
- 結局のところ世の中に広まっている有名な発達モデルはどれも似通っている
- 基本的にどの発達モデルも膨大な調査とデータの元作成されている
- 多少の不一致はあれど、「心の成長や発達とは一連の段階が次々と開きだされていく」という観点のもと発達モデルが作成されている
- 発達とは「自分自身に没入している子供において次第に自己中心性が減少していくことである」と心理学者の間では定義されている
- そこで本書ではこの2つの観点が踏まえられている発達モデルであるスパイラルダイナミクスを採用している
ポストモダニズム、脱構築主義、多元的相対主義の要点(1900年代後半)
- あらゆる真理はその文化の中だけで成立するものである
- 「超越的な」真理というものは存在しない
- あらゆる階層や順位付けは抑圧と周縁化のためのものでしかない
- 普遍的な真理というものは存在しない
- ただし、これらの主張のみはこれらの例外として認められる
(今日では過度な脱構築主義、多元的相対主義は負の側面があることが知られている)
(たとえ脱構築主義でも結局は何かしらの正当化している階層を持っている)
インテグラル理論(下図参照)
- 世界とは本当は1つの全体でありどこにも分断はなく、あらゆる面において互いに関係し合っている
- インテグラル理論ではホロン(holon)という概念を構成要素に据えている
- ホロンとはそれ自体として1つの全体であるが同時に他の部分とっての部分でもある
現代における科学と宗教の関係性に対する主な見解の立場
1.科学は宗教をしている
宗教とは、端的に言ってただの迷信であり過去の遺物であるに過ぎない
2.宗教は科学を否定している
科学とはこの堕落した世界を構成する要素であるにすぎず、本当の真実には決して辿り着けない
3.科学と宗教は存在の異なる領域を扱っており、両者が平和的に共存することは可能である。
どちらも統合できないビッグピクチャーである(多元論主義)
4.科学そのものがスピリットの存在を支持している
多くの科学的事実や科学的発見によってスピリチュアルな現実は直接に指し示されてる
5. 科学が与えるのは世界に関する知識ではなく、世界に関する一つの解釈に過ぎない。したがって、科学の妥当性とは、芸術や詩の妥当性と全く同程度である
典型的なポストモダンの立場(上記参照)