【書評】イシューから始めよう
概要
- 仕事や研究における知的生産術について筆者の経験を元に書かれた本
- 表層的ではなく本質的な問題意識を探索しそこから深い仮説を打ち立て検証する
- (これらはシステム思考でいうボトルネックと問題状況のモデル化に対応する)
- 科学的、批判的アプローチが大前提にある
アプローチ
1. イシュードリブン : 本当に答えを出すべき問題を見極める
2. 仮説ドリブン1 : イシューを答えが出せるところまで要素還元しストーリーを整理する
3. 仮説ドリブン2 : ストーリーを検証するために必要なアウトプットイメージを描き、分析を設計する
4. アウトプットドリブン : ストーリテイリンング
5. メッセージドリブン : 論拠と構造を磨きつつ、報告書をまとめる
よいイシューの3条件
- 本質的な選択肢である
- 深い仮説がある
- 答えを出せる
イシューが見つからないときのアプローチ
- 変数を削る
- 視覚化する
- 最終形からたどる
- so what を繰り返す
- 極端な事例を考える
悩むと考えるの違い
悩む : 答えが出ないという前提のもとに、考えるフリをすること
考える : 答えが出るという前提のもとに、建設的に考えを組み立てること
答えを出し、それに基づいた行動の変化が無ければ時間の無駄である
天才とは
MIT人工知能研究所の設立者マービン・ミンスキーがリチャード・ファインマンを次のように評した
いわゆる天才とは次のような一連の資質を持った人間だとわしは思うね
- 仲間の圧力に左右されない
- 問題の本質が何であるのかをいつも見失わず、希望的観測に頼ることが少ない
- 物事を表すのに多くのやり方をもつ。一つの方法がうまく行かなければさっと他の方法に切り替える。
参考
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- 資料作成時間:1時間
- 初回更新日:2019/12/28
- 最終更新日:2019/12/28